最終的に市販パソコンよりもランニングコストを抑えることができた
電源装置で有名な国内メーカーのユニットを使用
検査機器メーカーのA社様では、画像を使った検査システム製品に市販のパソコンを組み込んで製品化していましたが、実際に工場などに納入するとパソコンによるトラブルが続出。パソコンの電源が入らなかったり、熱暴走でシステムダウンしたり、特に夏場は動作が不安定になりやすく、1年もすると故障で動作しなくなるパソコンもありました。その都度、納入先に出向いてパソコンを交換することもあり、メンテナンスによる人件費の増大が大きな問題になっていました。また、市販のパソコンは短期間でモデルチェンジによる仕様変更があることも問題でした。変更内容によっては、A社様の開発したプログラムやハードウェアにも変更が必要になるからです。さらに、仕様を変更すれば動作検証も必要になり、開発コストや検証コストなど余分なコストが増える一方でした。そしてしだいに、安価な市販パソコンを導入しても、結果的にはコスト高になっていることがわかってきました。そんな中、A社様の取引先から当社を紹介していただきました。さっそく打ち合わせでA社様の市販のパソコンに対する問題点や不満をお聞きし、当社から、検査機器という高い品質が要求される製品に見合った、信頼性の高いカスタムコントローラをご提案することにしました。
国内自社工場のカスタムコントローラ生産ライン
まず電源が簡単に壊れないように国内有名メーカー製で耐久性の高い電源装置を採用。マザーボードも安定性の高いIntel製マザーボードを採用しました。製品設計に影響するようなパーツについては、すべて最低でも1年間は同じものを供給できるように保証することで、仕様変更によるコストの発生を抑えています。さらに、メンテナンス性なども考慮して、当社から大型検査機用には19インチラックにマウントできるモデルをご提案しました。4Uタイプで大型ファンと防塵フィルタを装備していますので、過酷な環境でも安定した動作を実現します。当社のカスタムコントローラにより、市販パソコンよりもランニングコストを抑えることができたと、ご満足いただいております。
- 従来のPCの問題点・不満点
- 電源装置がすぐに壊れる。
- 発熱により動作が不安定になる。
- 故障が多く、1年持たない製品もある。
- 半年でモデルチェンジする。また、同じ型番の製品でも途中で仕様が変更される。
- パソコンの仕様変更により、自社の製品の仕様を変更する必要がある。
- パソコンが故障しても修理できない。
- ロジテックのカスタムコントローラを導入
- 長期間の連続運用にも耐えられるように作られた国内メーカー製の電源装置を採用。
- 排熱効果の高い筐体と、信頼性・静音性の高い放熱ファンを採用。
- 同じ仕様のモデルを最低1年間は供給可能。
- カスタムコントローラ向けのサポート体制があり、故障品は代替機を発送し、引き取り修理。
カスタムコントローラ仕様例お望みのスペックで19インチラックマウントモデルをご提供
- ラックマウントが可能な筐体を採用。
4U以外に2Uタイプもご用意できます。
- 防塵フィルタ付きの大型ファンを2台装備。
フロントカバーを閉じると、
一切の操作ができなくなる構造です。
- 国内メーカー製470W電源搭載、Intel製マザーボード搭載
- 2台の大型ファンと防塵フィルタを装備
- 誤操作や不正使用を避けるために、鍵付きのフロントカバーを装備
- Serial ATAに対応し、RAIDシステムによるミラーリングを装備
- PCI Express x16バスを2スロット、PCI Expressを1スロット搭載
- CD-ROMドライブ、FDドライブを装備
- 制御系のコントローラに便利なシリアルポートを装備
- PC-2 4300(DDR2 533)対応のDDR SDRAMに対応
本事例紹介記事に記載のシステムや数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。