あらゆる建築物の土台をつくる基礎工事。特に地盤が弱い場所では、地中への杭打ちが必要となることが多い。
この作業を行う建設機械が杭打機(パイルドライバー)である。
日本車輌製造様は、この分野のリーディングカンパニーとして、これまで約5,000台もの杭打機を製造されてきた。
この度同社では、杭打機の運転席内に設置するためロジテックのZEROSHOCKタブレットを採用いただいた。
その運用方法や選択の理由などについて話をうかがった。
企業ホームページ:https://www.n-sharyo.co.jp/
鉄道車両製造で培った
製造技術を多彩な分野に展開
建設工事に欠かせない
基礎杭を打設する杭打機
基礎杭の打設状況をモニターできる
施工管理装置「セコ―マスター」
建設現場の厳しい環境を考慮し
ZEROSHOCKタブレットを採用
「純正オプションとして採用する以上、車体搭載時にはタブレット側も杭打機のエンジンの入り切りに連動して動作してほしい。車内に固定して見られることはもちろん、取り外して手元で見られるようにしたい。また、使うのが建設現場ですから、堅牢性は欠かせませんし防塵や防水といった性能も必要でした。こういったニーズに応えてくれるのは、ロジテックさんのZEROSHOCKタブレットしかなかったのです(田中氏)」
エンジンと連動したタブレット側電源のON/OFF、運転室内に外向きに設置できるうえ取り外しも簡単にできるといった条件をクリアするため、ロジテックと日本車輌製造様双方の技術者を交えた開発はスタートした。
狭い杭打機の運転席
車体への設置方法も課題に
「視認性を高めるため10インチのタブレットを、外から見える位置に取り付けるということが実はものすごく大変でした。既製品の車載クレードルを車内で固定するブラケットをつくるわけですが、スペースがそもそも狭いうえ、取り付け場所は水平ではないんです。また、当然機種によっても設置箇所の条件は異なります。いろんな試行錯誤をした上で現在の位置に取り付けられるブラケットを設計することができました」と、開発に関わった伊豆氏は当時の苦労を振り返る。
最新機種の安定した供給を
長期的に期待
日本車輌製造株式会社
機電本部 開発技術部
制御グループ
(写真右より)
主任 田中氏 伊豆氏
両社技術陣の協力のもと世に出ることになった、杭打機専用のZEROSHOCKタブレット。今後、搭載される杭打機の機種も順次増えていく予定だ。基礎杭の打設という建築に欠かせない重要な作業の現場で、大いに活躍することが期待される。
- ご採用機器
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ZEROSHOCK TABLET Pro
(ゼロショックタブレットプロ)
10.1インチ堅牢タブレットPC スタンダードモデル
LZ-WB10M/W1- 耐衝撃落下1.5m試験に合格(動作時)
- 防塵防滴設計で、悪条件下でも利用が可能(全面IP65準拠)
- マイナス10℃~50℃対応で、寒冷地や炎天下でも利用が可能
- 手袋でも操作可能なタッチパネル搭載で、建設・物流現場でも利用が可能
- バッテリー残量LED付きのダブルバッテリー搭載で12時間連続稼働
※JEITA2.0 - 有線LANコネクタもしくはRS232Cコネクタをタブレット本体に拡張可能
- 位置測位 GPS/GLONASS/QZSS(みちびき)に対応
- 関連製品
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車載クレードル
PC-LZWBVHCR01- LZ-WB10シリーズを車載などへVESAで固定できるクレードルです。